戯れ散歩

”遊び”について、考えていきたい次第。

巻いて食べるスパゲティの尊さ

 

スパゲティってよくよく考えると面白い食べ物ですよね。

あのフォークで「巻いて」食べるという感覚、実に興味深い。

料理や、カトラリーの種類、それによって色々食べ方などあるが、中でも「巻く」というのは他に比べて少し特殊な気がします。

というのも、例えばスプーンで食べる時、「すくって」「食べる」と、ぱっぱと行動が進んでいきます。

しかし、スパゲティにおけるフォークで巻いて食べるときは、「差し込んで」「グルグルグルグル…」「食べる」と、ちょっと間があるような。

だからなんだってんだと言われると困るのですが、焦らしというか、余韻というか、この巻く時間といのは何か心地よく感じるような気もする。

スプーンですくう食べ方をサイコロとすると、フォークで巻く食べ方はルーレットだろうか…。

 

実は私はそんなにスパゲティを巻くのがうまくない。

うまくないというか、ついつい巻き終わった後の塊が予定よりデカくなってしまいます。

スパゲティは最初の1すくいが重要です。

巻き終わった後の塊の適度な量をイメージし、予測し、その上で麺をフォークに引っ掛ける。

その後、フォークを回すごとに麺の塊が育っていき、それが丁度いい綺麗な塊になったら少し嬉しい。

まあ、そういうこと考えずに、腹減ったという勢いのまますくうもんだから、超巨大スパゲティボールが出来上がるのだが。

フォークで巻くたびに、小さな失敗、小さな成功があって、それを口に入れて噛み締めることができるというのは、結構面白いことをしていますよね。

意識的にやっていないのだろうけど、そういう無意識の感覚も、料理の美味しさに影響を与えているのでしょうか?

 

なんでスパゲティという料理ができたのか、フォークで刺して巻く食べ方が生まれたのかは、何かしら理由があるのでしょう。

しかし、それは置いておいて、こういう遊び的視点(?)によるスパゲティの面白さについて考えていくのも、なにか勉強になる気がします。