戯れ散歩

”遊び”について、考えていきたい次第。

星座の形をした机

 

机とは、基本的に四角い形をしている。

机に求められているのは機能性。

人にとって都合の良い高さに平面を置き、そこに物を置く。

そうして、そこでご飯を食べたり、仕事をしたり、色々なことをする。

それら目的における脇役が机である。

だからこそ、扱いやすく、環境にも馴染む四角い形をしているのだろう。

この「四角」という形については非常に興味深いが、今日は考えるのはやめておく。

 

そんな机で「遊び」を考えたらどうなるだろうか。

つまり、机を「主役」として捉えてみる。

とある目的における機能性ではなく、別の可能性、魅力を模索する。

 

シンプルに考えてみて、あの「四角」という形を崩してみたい。
四角こそ至高だからこそ、皆同じような形になっているわけで、そんな便利さをあえてぶち壊してみる。

そうなると机の機能面としては劣り、不便になる。

しかし、この不便さは興味深い。

どのような不便さが発生するのだろう。

この違和感を肯定させるにはどうすればいいだろうか。

 

星座。

夜空に輝く、星座たち。

彼らを机の形に落とし込んだらどうだろうか。

オリオン座の形をした机。

白鳥座の形をした机。

天秤座の形をした机…。

色々な星座の形をした机を並べてみる。

「星座は机」のために作られた形ではないので、最高に奇抜で使いにくそうな机になるだろう。

そんな使いにくそうな「星座の机」を、実際に無理やり使ってみるとどういう感じなのだろうか。

私はオリオン座の凹んでいる部分を使ってみたい。

 

いくつかの「星座の机」を並べることで、その使い心地を比較することができる。

「オリオン座は使いやすいが、白鳥座は厳しい」とか、そんな良くわからない文章が出来上がる。

いろんな星座の、いろんな部分で、色々なことをやってみたくなる。

その試行錯誤の中で、思いもよらない面白い発見が生まれるかもしれない。

「私は水瓶座が意外と好きだな」

「星座の机」によって、今まで組み立てられた常識がシャッフルされ、「星座の机」が主役の元、新たな関係性、感覚知が想像される、かも。

 

また、私が「星座の机」がいいなと思うのは、「星座と戯れられる」という部分も大きい。

星座とは、夜空の人の手が届かないところにある。

この眺めることしかできない存在を、人の手元まで下ろしてきて戯れられるようにする。

そうすることで、星座に対して新しいアプローチの仕方が増えて、それによって更に星座というものを楽しめる幅が広がる。

星座と机、お互いを組み合わせることで、相互的に影響を与え合い、新しい可能性の広がりを見せる。

まあ、これは全部空想なので、実際はどうなるかわからない。

しかし、空想とはそういうものだ。

もし機会があれば形にしてみたい次第だ。