戯れ散歩

”遊び”について、考えていきたい次第。

お金と遊び

 

私の家はそんなにお金がある家ではなかったので、そのせいか今だにお金を使うことが苦手です。

特に高額のものを買うときは、嬉しさより怖さの方が強く出てきてしまいます。

ショッピングで豪遊している友人の話を聞くと、楽しそうだけど自分は楽しめないだろうなぁと思ってしまいます。

 

そんなこともあってか、私はゲームは好きですが、ゲームセンターというのには馴染みがありません。

そもそもあんまり人前で楽しくはしゃぐのが苦手というのもありますが、100円硬貨を入れてゲームをするというのに抵抗があったりします。

100円というのはめちゃくちゃ高い金額ではありませんが、1プレイ100円というのを意識してしまうと、なんだかその1プレイが重く感じてしまうというか、気軽にプレイできなくなってしまうのです。

 

私の友人にクレーンゲームが好きな人がいます。

その友人の家はだいぶお金持ちらしく、親にゲーセンに連れて行ってもらったら、ドシンとお金を渡され、好きに遊ぶことができたそうです。

自分にとっては信じられませんが、その友人はお金を気にせずクレーンゲームを遊ぶことができたので、とてもまっとうにクレーンゲームと向き合っている感じがしました。

その友人は、トングを曲げて、それをアームにして家でクレーンゲームごっこのような遊びをしていたそうです。

曲げ方を調整してアームの強さや角度を変えてみたり、いろんなものを景品に見立てたりして遊びながら、どうやったらクレーンで景品を取れるのか学んだそうです。

私にとってクレーンゲームなんて、お金を入れて景品が取れるか取れないかくらいにしか捉えていませんでしたが、その友人はクレーンで景品を取る面白さを知っているのです。

なんなら、その友人は景品をとってもそれは他の人にあげてしまうのです。

クレーンゲームが好きなのであって、景品にはそこまで興味がないのです。

 

自分の家がお金がないことを憂いたことはあまりないのですが、お金に意識があるがあまり見落としてしまう遊びがあるのは少し残念だなぁと思ってしまいます。

しかし、お金がなくとも、こうやって友人の話から思い出のお裾分けをしてもらうことで、自分一人では気づけなかった事柄を知ることができるのはたいへんありがたいものです。