アドリブには強くありたいものである。
物事には「本番」と「練習」があります。
「練習でできないことは本番でもできない」というフレーズはよく聞きます。
時々「本番がとにかく大切!練習より本番を」というようなことも聞いたことがあります。
実際のところ、どうなのでしょうか。
「本番」の面白さは「即興性」というのがある気がします。
「本番」において重きに置かれるのは「結果」です。
その「結果」を得るために、それまで培ってきた経験、技術、知識を全て使って引き寄せようとします。
その中で、ふと新たな出会いがあったりします。
いくら練習を積んできて、準備してきたとしても、予想外のことは起きるものです。
その練習してきてない初めてのことに、本番の流れのまま、アドリブ的に対応をする。
その瞬間にバーっと頭を回転させ、感覚を研ぎ澄ます。
失敗することもありますが、できてしまう時もある。
この時の「できてしまう」時の感覚がたまらなく気持ちがいいというか、なにかアドレナリンがどばどば出たような感覚に陥る。
この本番における即興性というのは、もちろん練習あっての賜物であるのは間違いないのですが、練習だけでは得られない技術でもあるように思います。
「本番に強い」というのは、ここの部分のことでしょうか。
アドリブには、緊張しながらもビビらずに突っ込める腹の座り方とか、今まで自分が築いてきたものをスッと捨て去って、その場で組み立てられるといったことが大切になりそうです。
それで、そういうのが上手い人というのは、例え性格が悪くてもものすごーく人として魅力的に見えるんですよねぇ。